「パスワードが多すぎて覚えられない」「毎回リセットして面倒くさい」そんな悩みを持っている人は少なくありません。
実はこれは誰にでも起こることで、ITに詳しい人でも油断するとすぐに困ってしまう問題です。
そこで今回は、パスワードを忘れにくく、しかも安全に管理するための5つのコツを、初心者向けに丁寧に解説します。
- ① メモ帳や付箋に書くのはなぜ危険なのか?
- ② 誰でもできる“フレーズ型パスワード”の作り方
- ③ パスワード管理アプリの使い方と選び方
- ④ 二段階認証で安全性をさらに高める方法
- ⑤ パスワードを定期的に見直すコツ
① メモ帳や付箋に書くのはNG!安全に記録する方法
「パスワードを忘れたら困るから…」と、ノートや付箋に書いて机の横に貼っていませんか?
これは実は最も危険な習慣のひとつです。もしスマホを落としたり、誰かがPCを開いたときに、すぐに盗まれてしまうからです。
代わりに使うべき方法
- スマホの「メモ」アプリにパスワードロックをかけて保存する
- GoogleアカウントやApple IDの自動保存機能を活用する
- 後述するパスワード管理アプリに一元管理する
② 覚えやすい“フレーズ型パスワード”を作る
「8文字以上で大文字・小文字・記号を混ぜて…」と言われると、複雑で覚えられないと感じますよね。
そこでおすすめなのがフレーズ型パスワードです。
フレーズ型の例
例1:「WatashiNoAisuruSakana2025!」
→ 「私の愛する魚2025!」をローマ字にしたもの例2:「PizzaHaMaishuuKinyoBi」
→ 「ピザは毎週金曜日」をローマ字に変換
意味のある文章を少し変えてパスワードにすると、長くても自分にとっては覚えやすく、他人から推測されにくいものになります。
③ パスワード管理アプリを活用する
インターネットのサービスを複数使っていると、すべてのパスワードを覚えるのは現実的ではありません。
そこで便利なのがパスワード管理アプリです。
代表的なアプリと特徴
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
1Password | 高い安全性と使いやすいUI、家族プランあり |
LastPass | 自動入力がスムーズで初心者向け |
Bitwarden | 無料で使えるオープンソース、コスパ最強 |
これらのアプリを使えば、1つの「マスターパスワード」さえ覚えていればOK。残りはすべて自動で入力してくれるので、忘れる心配がなくなります。
初心者におすすめの使い方
- まずはスマホにアプリを入れてみる
- 普段よく使う3つのサービスから登録を始める
- 慣れたら他のサービスも少しずつ追加する
④ 二段階認証で安全性をさらに高める
パスワードが漏れてしまうリスクはゼロではありません。
そこで役立つのが二段階認証(2FA)です。
二段階認証とは?
通常のパスワード入力に加えて、もう一つの要素(スマホのコードなど)を使って認証する仕組みです。
具体的な方法
- Google AuthenticatorやAuthyなどのアプリを利用
- SMSよりもアプリ認証の方が安全
- 銀行やメール、SNSなど重要度の高いサービスには必ず導入
⑤ パスワードを定期的に見直す習慣をつける
便利なパスワードも、一度作ったまま放置すると危険です。
特に、同じものを複数のサイトで使い回すのは要注意です。
見直しのタイミング
- 重要なアカウントは年1回以上パスワード変更
- 怪しいメールを受け取ったら即変更
- パスワード漏洩がニュースになったサービスは早急に変更
習慣化のコツ
「誕生日」「年末」「ゴールデンウィーク」など、毎年同じ時期にまとめてパスワードを見直すと習慣化しやすいです。
まとめ
パスワードは「覚えられないから困るもの」ではなく、「覚えなくても安心して使える仕組みを作るもの」です。
そのためには、以下の5つを実践してみてください。
- 紙や付箋に書かない
- フレーズ型で覚えやすいパスワードを作る
- 管理アプリでまとめて保存
- 二段階認証を取り入れる
- 定期的にパスワードを見直す
パスワード管理のストレスが減るだけでなく、セキュリティも格段にアップします。